~QRコードのハンコについて~
デジタル遺品・オーダーメイド
「Anima Code」~QRコードのハンコ~について
TAKUMA YAMAZAKI DESIGNが2018年に発表した「Anima Code」は、
SNS利用者が亡くなった際のデータのあり方を問題とし開発した作品になります。
本作品はシャチハタデザインアワード2018にてファイナリストに選出され、その後も海外のデザインアワードにて表彰をされています。
触れることのできないデータに「QRコードのハンコ」という実体を与えることで、「小さなお墓」として未来に継承するだけでなく、
「押印」という、身体的かつ情緒的な所作の意味について考えを深めたプロダクトです。
昨今では、故人のデジタル遺品の取り扱いについて注目が集まっています。
デジタル遺品とは、SNSアカウントや日記、予定表など、デジタル機器に保存されたデータのことです。
この記事では、QRコードについての学びや、デジタル遺品整理に関する情報を残しておきます。
併せて、TAKUMA YAMAZAKI DESIGNの作品についてもご紹介します。
TAKUMA YAMAZAKI DESIGNでは、数々の受賞歴があるプロダクトデザイナーがクリエイティブパートナーとしてサポートいたします。
作成のオーダー・ご相談の際は、お問い合わせフォームから、お気軽にご連絡ください。
~ QRコードについて学ぶ ~
QRコードの「QR」は、Quick Responseの頭文字。
1994年に現在のデンソーウェーブ社が開発した日本発の技術で、
点の「ファインダパターン」(切り出しシンボル)(コードの角に配置された3つの四角形)と、
1点の「アライメントパターン」の計4点で構成されています。
QRコードは、コードを読み込むだけで、瞬時にその情報がスマートフォンなどのデバイスに反映されるのが特徴です。
その利便性から、レジでの電子決済やコンサートやイベントなどの電子チケット、
工場や物流管理、ソーシャルメディアのアカウント登録など、QRコードを活用したサービスや商品が増加しています。
今後もQRコードの活用場所は広くなるでしょう。
ここでは、QRコードの特徴や、QRコードがなぜここまで活用されているのか、
キャッシュレス決済に関する事柄も含め記載します。
コードの特徴
昨今、QRコードは私たちの生活のなかで当たり前に見かけるようになりました。
小さく平面的なコードのなかには、様々な情報が詰め込まれています。
以下QRコードの特徴について
□ 省スペースで表示
QRコードのサイズはそのまま大きくすることも、小さくすることも可能です。
QRコードは縦と横の双方でデータを表現しているため、
従来の横長のバーコードに比べ、より少ないスペースで印字することができます。
□ 情報の容量が大きい
QRコードは従来のバーコードに比べ、よりたくさんのデータを記録できます。
QRコードの種類によっても差はありますが、
バーコードが英数字で20字程度しか盛り込めないのに対し、
最も大容量※なQRコードである「バージョン40」なら、
英数字最大4296文字、数字のみであれば7,089文字を扱うことができます。
また、日本で作られたコードのため、
かな・漢字の表現に優れているという点もメリットの一つ。
□ 高い汎用性
スマホ一つあればすぐに多くの情報を閲覧できることや、
ゲームや企業のキャンペーンなどにも活用されていることから、
汎用性が高いことが特徴。
□ 読み取り角度の広さ
QRコードをスマホなどで読み取る際、
「切り出しシンボル」(コードの角に配置された3つの四角形)があることで、
背景の模様などに影響を受けず、瞬時にQRコードの範囲を認識することができます。
そのため、横向きや縦向きなどは気にする必要がなく、
上下左右360°どの角度からでも高速で読み取ることが可能です。
□ 破損に強い
QRコードは汚れや破損にも強いというメリットがあります。
QRコードの一部が汚れて見えなくなっていたり、
紙にプリントされたコードが一部消えてしまったりしても、
コードに含まれる誤り訂正機能と呼ばれる予備ビットのレベルに基づき
データを復元することができます。(※2021年7月現在)
QRコードは作成する時に、
細かさをある程度コントロールでき、
破損補正率によって調整することができのも特徴。
高い普及率と今後
QRコードは様々なサービスに活用されていますが、
より広く使われるようになったのが「キャッシュレス決済」。
スマホなど端末でQRコードを表示し、
レジでかざすだけで代金を支払うことができます。
現金を持つことなく、手軽に買い物を楽しめるようになりました。
コンビニやスーパーだけでなく、郵便局やメガバンクなどでもQRコード決済に対応する動きが見られており、QRコードの市場は成長し続けているといえます。
経済産業省もQRコードの利便性には注目しており、
2025年にはキャッシュレス決済の比率を40%にするという目標も定めています。
また、地方税の納税においてQRコードの活用も進められており、
2023年度からの導入が検討されています。
このようにQRコードは小売店から銀行、
自治体など様々な場所で利用が進んでおり、
今後も注目すべきものだといえるでしょう。
~故人のデータ・デジタル遺品の取り扱いについて~
故人が生前に所持・使用していたものを整理することを「遺品整理」と呼びます。
近年、遺品整理でも「デジタル遺品」が目立つようになりました。
例えば、故人が使っていたスマートフォンやパソコンに含まれるデータなどです。
家族などが亡くなった場合には、こうしたネット上のデータの整理も必要になります。
また個人のデジタル機器を引き継いだ遺族の中には、売却やリサイクルショップへ引き取りを依頼したいと考えてはいるものの、
思い出の写真や動画データ、アドレス帳、メール履歴などは残しておきたいケースもあります。
TAKUMA YAMAZAKI DESIGNでは、2021年より、作品であるAnima Code~QRコードのハンコ~を
オーダーメイドで作成しております。ご興味がある方は、ぜひご連絡をください。
デジタル遺品について
デジタル遺品には様々な種類があります。
例えば、SNSや利用していたサイトのアカウントなどを指す場合もあれば、
メモリーカードやデジタルカメラなどに保管されていたデータを指す場合もあります。カメラに残っている写真のなかには、
外部に流出するとプライバシーの損害になるものもあるため、
SNSのアカウントやデータだけでなく、
これらをまとめてデジタル遺品として整理をする人が多くなっています。
デジタル遺品として整理・管理が行われているものに関して、
以下が挙げられます。
・SNSアカウント
・故人が運営していたブログやサイト
・メール情報
・パソコンやスマートフォンなどのデバイス内のデータ
また、昨今では、墓石に直接、アカウントの情報をQRコードで刻印するサービスも出てきています。
これから、ますます時代の変化とともに、
生人と故人の繋がり方は変化をしていくでしょう。
死後のデータの取り扱いについて
デバイス内やプラットフォームに遺る「デジタル遺品」は、
パスコードで守られていたり、本人でないと情報変更が困難なものや
消去しないかぎり半永久的に残り続けるなど
通常のデータと比較して扱いが複雑になるケースがあります。
その一方でデジタルの情報は、
テキストや画像、動画などの複数の媒体を組み合わせることで、
立体的で奥行きのある情報として残せるという性質があります。
また、これらは長時間経過しても、質量的な世界のように劣化することがない
というのも特徴です。
これらの点において、
墓石のような故人の居場所を永く残したり、
血の繋がりを持つ家族が集う場所として、適合する価値が多いと
捉えることができます。
しかし、デジタルの世界の速度感は、
時として、身体性を伴う儀式において
インスタントな印象を与えるかもしれません。
死をテーマに扱う際は、尚更、精神的な速度感というのは
大切になってくると思われます。
昨今、「追悼アカウント」として
ページを設定されてあるものも存在します。
そこへは、ボタン一つの所作で、簡単にアクセスができるのです。
アクセスする情報と、行為の温度感や速度感、
情緒的な部分のバランスなどを調整したのが、Anima Code ~QRコードのハンコ~
となります。
押印という身体性を伴う情緒的な行為と
故人のデータにアクセスするという行為のレベルを合わせました。
これから、デジタル遺品とデザインをテーマとして
関われる範囲は広くなってくるとイメージしています。
~ TAKUMA YAMAZAKI DESIGN ~ QRコードのハンコ作成・オーダーメイド対応
QRコードとは、1994年に現在のデンソーウェーブ社が開発した日本発の技術です。
デバイスでQRコードを読み込むと、瞬時にその情報が反映されます。
バーコードと比べて少しのスペースで表示でき、大容量で汎用性が高い、
角度を変えても読み取れる、破損に強いというのが特徴。
QRコードは様々なシーンで活用され、キャッシュレス決済の普及もあり、
より人々の生活になじみ深いものになりました。
コンサートやイベントなどの電子チケット、ソーシャルメディアのアカウント登録などにも使われており、
今後さらにQRコードの普及は広がっていくものと予想されます。
TAKUMA YAMAZAKI DESIGNでは2018年に「Anima Code~QRコードのハンコ~」を発表しています。
「Anima Code~QRコードのハンコ~」は故人のSNSデータのあり方を問題とした提案。
触れることができないデータにハンコという実体を与えることで、
デジタルの入口にアナログの所作を設置。
実体のあるハンコは「小さなお墓」として大切な人へ受け継ぎ、未来に継承することが可能です。
2021年からオーダーメイドで作成できるようにしています。故人のオンラインデータをQRコードに変換し、
それをハンコの印面に彫刻することにより、印影はデータアクセスのためのキーとして機能。
耐候性と加工性に優れた透明なアクリル素材に、レーザー彫刻でQRコードを削り出す加工を行って作成。
墓の小型化・データと身体性の調和によって、
現在進行形の社会問題を解決する新たなソリューションとなることを意図したこのハンコは、
Googleの審査員が参加する「K-DESIGN AWARD 2020」を受賞。
21 カ国 2,199 作品 の中から約 1 割の選出となりました。
QRコードに変換したいURLをご共有いただければ、QRコードに変換・オーダーメイドで作成いたします。
お気軽にご連絡をください。
プロダクトデザインに関するコラム
Anima Code ~ QRコードのハンコ ~:TAKUMA YAMAZAKI DESIGN
[ 会社名 ] TAKUMA YAMAZAKI DESIGN 合同会社
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