プロダクトデザインの依頼と流れについて
プロダクトデザインを依頼したいけど、どこに依頼すればいいかお悩みの方も多くいると思われます。
よりよい製品を作るためにも、プロダクトデザインを依頼する会社やデザイナーは慎重に選びたいところです。
こちらでは、プロダクトデザインの依頼を考える際に、依頼先の選び方や、
クライアントとデザイナーの情報共有で大切にしたいポイントをご紹介します。
TAKUMA YAMAZAKI DESIGNでは、数々の受賞歴があるプロダクトデザイナーがクリエイティブパートナーとしてサポートいたします。
外観品位のことはもちろん、量産対応や生産先との交渉や、新規製品開拓などに関するご相談にも対応いたします。
ご依頼・ご相談の際は、お問い合わせフォームから、お気軽にご連絡ください。
目次
1.デザイン制作会社がおすすめ?依頼先選びのポイント
1-1.依頼先の選択について
1-2.情緒的価値と根拠について
2.依頼から製品化までの道のり
2-1.会社の資産となる高品位なデザインを目指すために
2-2.デザインの前のスタートとゴール設定について
~デザイン制作会社・依頼先の選定について~
プロダクトデザインを依頼する際、どのような基準で依頼先を選べばいいかわからない、という方も少なくありません。
費用やデザインの進め方、相性などチェックすべき点が複数あるため、判断が難しいといえます。
ここでは、プロダクトデザインの依頼先を選ぶポイントをご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
依頼先の選択について
プロダクトデザインを依頼する場合、
現時点ではざっくりとデザイン会社(複数人)とフリーのデザイナー(個人)という
2つの選択肢があるかと思われます。
専門の会社であれば、スタッフの人数が多いため、
デザイン展開などの効率がよく、多くの実績があり、
信頼・安心感も高くなるでしょう。
納品や支払いなどのトラブルも少なく、様々なデザインに対応してもらえます。
フリーランスで活躍するプロダクトデザイナーは、
クラウドソーシングサービス※を使ったり、
個人のサイトを経由して直接コンタクトをとったりして依頼をします。
相性のよいデザイナーが見つかるまで時間がかかるかもしれませんが、
会社と比較するとコストがかかりにくく、
組織体制化されたいない分、デザイナーの個性が出やすいのが特徴かと思われます。
「この人とコラボして製品つくってみたいな」
というクライアントの感覚に近い場合、
より柔軟に対応できることになるでしょう。
弊社の場合は、上記のどちらにも該当せず、
一人のデザイナーで会社経営をしています。
幸運にも、大手企業で経験を積んだおかげで、
事業・開発・調達・品保の方々と
毎日、積極的にコミュニケーションをとるうちに、
勝手に複数の視点が身についていました。
今は、自社ブランド運営に加え、
複数の組織の専属デザイナーのような立ち位置で活動をしています。
このようなタイプのデザイナーも存在します。
※クラウドソーシングサービスとは、仕事を依頼したいクライアントと、
その仕事を対応したいワーカーをマッチングさせるサービスのことです。
情緒的価値と根拠について
プロダクトデザイナーに依頼する際、何を基準にして選ぶか悩まれると思われます。
費用感に加えて、信頼性、デザイン性のバランスから、判断されるかもしれません。
数値化しにくい情緒的価値において
デザイナーの提案は自社にどのような影響を与えるのか
その根拠と指標のひとつとして、
デザインアワードの実績は有効かと思われます。
扱うアイテムによっても、経験値や得意・不得意はありますから、
その評価が必ずしも正しいとは考えておりません。
実際のところ、デザイナーにとって、デザインアワードの費用対効果は低く、
通常業務を行なっている方が直近の収入に繋がります。
そのため、能力が高くても、作品を提案されない方もいらっしゃるでしょう。
しかし、受賞するには、経験上、ある程度のデザインの質やプレゼン能力がないと
通過は難しいのも事実です。
これは、やってみないとわからないことです。
私も美大に通っていた時に、コクヨデザインアワードというコンペに参加しましたが、
箸にも棒にもかからなかった経験があります。
国内外から約1,300名程のプロを含むデザイナーが作品を提案します。
現役で活躍されている有名デザイナーや、会社の経営者の前で
作品を見せながらプレゼン・審査会が行われ、
グランプリに選ばれるのはわずか1名です。
( 企業は、その1つの提案の対価として、実際に200万円を支払っています。)
上記のコンペでは、
予選通過からプロトタイプの提出期限においてもゆったりはしていません。
デザインを育てあげるスピード感に加え、細部の作り込み、
審査に必要な資料作成などの正確さも必要になります。
そのような経験から、国内外で競争力の高い大規模なアワードを通過しているかどうかは、
ひとつの指標として使用できるのではないかと考えているのです。
~ 製品化まで円滑に進めるために ~
よりよい製品を作るためにも、クライアントとデザイナー、双方の歩み寄りが不可欠と考えています。
プロダクトデザインを外注する際は、作りたい製品やブランドのイメージについてしっかりと伝え合うことが大切です。
ここでは、プロダクトデザインの依頼をスムーズに行うためのポイントや、依頼時にイメージを伝える方法についてご紹介します。
会社の資産となる高品位なデザインを目指すために
高品質な製品を実現するためにはどのような点に気をつけたらいいのでしょうか。
可能な限り詳細で豊富な情報を共有し、
できることと、できないことを早期から試作等を通して
製造方法の選択肢を確認しながら進めるのが望ましいです。
よく起こりがちなのは、以下のようなケースです。
・提案段階では、良さそうに見える(できそうに見える)
・進めていくと、後半(日程が厳しくなった段階)で生産できないことに気づく
・選択肢について最終確認や試作・検証の時間がなく、代案でそのまま生産する
このような「できなりのデザイン」の進め方は、
双方にとって、非常にもったいないことです。
商品開発には時間を含めてまとまった投資になります。
長いあいだ進めたプロジェクトが、後半でコントロールを失い、
質が下がってしまうのは望ましくありません。
クライアントがいる場合、「デザイナーは事業判断者ではない」ため、
商品の生産について決定できる権限はありません。
そのため、事業計画の都合で、変更が必要と判断された場合、
代案を用意する必要があります。
その中で、製造上の難易度やコスト感などの情報のすり合わせが、
早期から確認できてあることで、
スムーズに用意・確認済みの仕様に切り替えることができるのです。
これが、
「可能な限り詳細で豊富な情報を共有し、
できることと、できないことを早期から試作等を通して
製造方法の選択肢を確認しながら進めるのが望ましい」と話す理由です。
デザイナーに知見や経験が蓄積されていることはもちろんのこと、
難易度の高そうな仕様・部分の確認だけでも、
生産現場と上流からコミュニケーションを取らせてもらえる環境を用意していただくことで、
代案を用意・検討の時間確保につながるため、製品のクオリティを高める上で大切なアクションとなります。
デザインの前のスタート・ゴール設定について
製品化を進めるときに特に大切なのは、
現状について、チームが同じ理解を共有していることと、
達成したい目標やゴールイメージが共有されていること
だと感じています。
つまり、デザインを始める前に、
今の自分たちの市場における立ち位置や、変えることができない部分、
今後必ず発生する課題などの前提を踏まえてスタートラインに立っているか。
製品を世の中に出すことで、自分たちが担いたい法人としての像や、
広告を通して感じてもらいたいイメージを明確にしておくことです。
ここをしっかりと話し合っておかなければ、
デザインを進める中で、途中で事業自体が迷子になるケースがあります。
判断軸も日によって曖昧ですから、
芯の通った製品を完成させることは難しくなります。
私が経営者や、事業判断者からの依頼しか受け付けていないのは、
事業判断する方の思想を製品に反映させる必要があると考えるからです。
ここにアクセスできないのであれば、
デザインを確かに進めることは不可能と考えています。
~ プロダクトデザインアトリエ ~ TAKUMA YAMAZAKI DESIGN・制作依頼
プロダクトデザインは製品を開発する上で重要な項目です。そのため、外注する場合はデザインのイメージだけでなく、
製品の用途やターゲットなどを細かくデザイナーと共有することで、問題が起こりにくくなります。
プロダクトデザインの制作会社をお探しの際は、ぜひTAKUMA YAMAZAKI DESIGNへご相談ください。
大手企業でのプロダクトデザイナーとしての実務経験もあるため、デザインだけでなく生産・量産に関するご相談にも対応いたします。
「自社商品のデザイン性を高めたい」「理想のデザインを実現させたい」「生産の知識や経験がない」
といったお悩みをお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
プロダクトデザインに関するコラム
プロダクトデザインのご依頼はTAKUMA YAMAZAKI DESIGNへ
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